レコード登録・上書き用のファイルの記載形式

記事番号:040722

作成済みのアプリにExcelファイルやCSVファイルを読み込んで、レコードをまとめて登録または更新する場合の、ファイルの記載形式について説明します。

参考までに、各フィールドの記載形式のサンプルファイルを用意しています。各フィールドの記載形式を確認したい場合は、以下を参照してファイルをダウンロードしてください。
各フィールドの記載形式のサンプルファイル

フィールド名の書きかた

ファイルの列名(先頭行)に、フィールド名を記載しておくことをおすすめします。フィールド名を記載しなくても読み込みは可能ですが、その場合はファイルを読み込む際に、どの列のデータをどのフィールドに読み込むか、個別に指定する必要があります。ファイルの列名にフィールド名を記載しておくと、自動で対応付けされるため、便利です。

ファイルの列名にフィールド名を記載する方法として、ファイルに直接入力する方法もありますが、アプリのレコード一覧画面の「ファイルに書き出す」からデータを書き出す方法をおすすめします。「ファイルに書き出す」を利用すると、レコードが登録されているかどうかにかかわらず、ファイルにフィールド名を書き出すことができます。フィールド名を直接入力するよりも手間がかからず、入力ミスを防ぐこともできるため、先にファイルを書き出し、そのファイルを元に編集する方法をおすすめします。
ファイルにデータを書き出す

スクリーンショット:フィールド名の書きかたの例

レコードの書きかた

ファイルには、1レコードのデータを1行で記載してください。

スクリーンショット:レコードの書きかたの例

ただし、レコードにテーブルが含まれる場合は、テーブルの行数にあわせて複数行で記載する必要があります。詳細は、次のページを参照してください。
テーブルを含むレコードを登録・上書きするためのファイルを準備する

各フィールドの値の書きかた

ファイルからアプリのフィールドに読み込むことができる形式は、フィールドの種類ごとに決まっています。以下を参考にし、各フィールドに適した形式で値を記載してください。

文字列(1行)・文字列(複数行)

スクリーンショット:文字列フィールドの読み込みイメージ

  • ファイルには、フィールドに登録したい内容を記載してください。
  • 文字列(複数行)フィールドに複数行の文字列を読み込みたい場合は、ファイルにも改行を使って複数行で記載してください。

数値

スクリーンショット:数値フィールドの読み込みイメージ

ファイルには、次のいずれかの形式で数値を記載してください。

  • 整数
  • 小数
  • マイナスの数値
    例:-1.23
  • 指数表記の数値
    例:ファイルに「1.20E+03」と入力すると、アプリでは「1200」と登録されます。

リッチエディター

スクリーンショット:リッチエディターフィールドの読み込みイメージ

ファイルには、HTML形式で内容を記載してください。

チェックボックス・複数選択

スクリーンショット:チェックボックスフィールドの読み込みイメージ

  • ファイルには、選択肢ごとに列を分け、列の先頭行に「フィールド名[選択肢名]」を記載してください。
    例:「交通手段」フィールドに「電車」/「バス」という選択肢がある場合、列の先頭行は「交通手段[電車]」/「交通手段[バス]」と記載してください。
  • 選択したい項目のセルに「1」と記載し、選択しない項目のセルは空にしてください。

ラジオボタン・ドロップダウン

スクリーンショット:ラジオボタンフィールドの読み込みイメージ

ファイルには、フィールドごとに列を分けて、選択したい項目名を記載してください。

日付

スクリーンショット:日付フィールドの読み込みイメージ

  • Excelファイルでは、Excelで日付と認識されるすべての形式で記載できます。
  • CSVファイルでは、次のいずれかの形式で記載してください。
    • YYYY-MM-DD(例:2022-4-1)
    • YYYY/MM/DD(例:2022/4/1)
    • YYYYMMDD(例:20220401)
    • YY/MM/DD(例:22/4/1)
    • MM/DD/YYYY(例:4/1/2022)
    • MM/DD/YY(例:4/1/22)
    • DD/MM/YYYY(例:1/4/2022)
    • DD/MM/YY(例:1/4/22)
  • 1桁の月と日は、1桁および2桁のいずれの形式でも記載できます。たとえば、4月は「4」または「04」のどちらで記載しても問題ありません。
    ただし、CSVファイルに「YYYYMMDD」形式で記載する場合は、2桁で記載してください。たとえば、4月は「04」と記載してください。
  • 1000年1月1日0時0分(協定世界時)から9999年12月31日23時59分(協定世界時)までの日時を指定できます。
  • 日を省略すると、アプリに読み込んだ際に1日に変換されます。
    例:「2022/01」は、「2022/01/01」に変換されます。
  • 月と日を省略すると、アプリに読み込んだ際に1月1日に変換されます。
    例:「2022」は、「2022/01/01」に変換されます。

時刻

スクリーンショット:時刻フィールドの読み込みイメージ

  • Excelファイルでは、Excelで時刻と認識されるすべての形式で記載できます。
  • CSVファイルでは、次のいずれかの形式で記載してください。
    • HH:MM AM/PM
      例:「11:02 PM」
    • HH:MM
      例:「23:02」
  • 1桁の時と分は、1桁および2桁のいずれの形式でも記載できます。たとえば、8時は「8」または「08」のどちらで記載しても問題ありません。
  • 秒を記載しても読み込まれません。
    例:「11:01:25」は、「11:01」になります。
  • 分を省略すると、アプリに読み込んだ際に0分に変換されます。
    例:「11」は、「11:00」に変換されます。

日時

スクリーンショット:日時フィールドの読み込みイメージ

  • Excelファイルでは、Excelで日時と認識されるすべての形式で記載できます。
  • CSVファイルでは、日付に続けて、半角スペースを空けて時刻を記載してください。
    例:「2022/01/11 11:01」
  • 秒を記載しても読み込まれません。
  • 時刻を省略すると、アプリに読み込んだ際に0時0分に変換されます。
    例:「2022/01/11」は、「2022/01/11 00:00」に変換されます。
  • CSV/TXT/TSVファイルにタイムゾーンを含めて記載した場合、ファイル読み込み画面でタイムゾーンを設定しても、その設定は無視されます。
  • CSVファイルでは、次のいずれかの形式で記載してください。
    • YYYY-MM-DD HH24:NN
      例:「2022-12-20 23:20」
    • YYYY-MM-DDTHH24:NN
      例:「2022-12-20T23:20」
    • YYYY-MM-DDTHH24:NNZ
      例:「2022-12-20T23:20Z」
    • YYYYMMDDHH24NN
      例:「202212202320」
    • YYYY/MM/DD HH12:NN AM/PM
      例:「2022/12/20 11:20 PM」
    • YYYY/MM/DD HH24:NN
      例:「2022/12/20 23:20」
    • MM/DD/YYYY HH12:NN AM/PM
      例:「12/20/2022 11:20 PM」
    • MM/DD/YYYY HH24:NN
      例:「12/20/2022 23:20」
    • DD/MM/YYYY HH12:NN AM/PM
      例:「20/12/2022 11:20 PM」
    • DD/MM/YYYY HH24:NN
      例:「20/12/2022 23:20」

リンク(Webサイトのアドレス)

スクリーンショット:リンク(Webサイトのアドレス)フィールドの読み込みイメージ

  • 「http://」または「https://」で始まるアドレスを記載してください。
  • 次の文字および記号を記載できます。
    • 大文字または小文字のアルファベット
    • アラビア数字
    • 次の記号
      -_.!~*'():@&=+$,;?/#%
      アドレスの構成部位により、一部の記号は使用できない場合があります。

リンク(電話番号)

スクリーンショット:リンク(電話番号)フィールドの読み込みイメージ

  • 電話番号を記載してください。
  • ハイフンあり/なしのどちらで記載しても問題ありません。

リンク(メールアドレス)

スクリーンショット:リンク(メールアドレス)フィールドの読み込みイメージ

  • 「(ローカル部)@(ドメイン)」形式のメールアドレスを記載してください。
  • ローカル部には、次の文字および記号を記載できます。
    • 大文字または小文字のアルファベット
    • アラビア数字
    • 次の記号
      .!#$'%&*+/=?^_-`{}|~
  • ドメインには、次の文字および記号を記載できます。
    • 大文字または小文字のアルファベット
    • アラビア数字
    • 次の記号
      .-

ユーザー選択

スクリーンショット:ユーザー選択フィールドの読み込みイメージ

  • 選択したいユーザーのログイン名を記載してください。
  • 複数のユーザーを選択したい場合は、ログイン名を改行区切りで記載してください。
    • Excelなどでファイルを編集する場合は、1つのセル内に、ユーザーのログイン名を改行区切りで記載してください。
    • テキストエディターでCSVファイルを編集する場合は、1つのカラムの中で、ユーザーのログイン名を改行区切りで記載してください。
      スクリーンショット:テキストエディターでの記載例
  • ゲストユーザーを登録したい場合は、ゲストユーザーのメールアドレス(ログイン名)の先頭に「guest/」を記載してください。

組織選択

スクリーンショット:組織選択フィールドの読み込みイメージ

  • 選択したい組織の組織コードを記載してください。

  • 複数の組織を選択したい場合は、組織コードを改行区切りで記載してください。

    • Excelなどでファイルを編集する場合は、1つのセル内に、組織コードを改行区切りで記載してください。
    • テキストエディターでCSVファイルを編集する場合は、1つのカラムの中で、組織コードを改行区切りで記載してください。

グループ選択

スクリーンショット:グループ選択フィールドの読み込みイメージ

  • 選択したいグループのグループコードを記載してください。

  • 複数のグループを選択したい場合は、グループコードを改行区切りで記載してください。

    • Excelなどでファイルを編集する場合は、1つのセル内に、グループコードを改行区切りで記載してください。
    • テキストエディターでCSVファイルを編集する場合は、1つのカラムの中で、グループコードを改行区切りで記載してください。

ルックアップ

スクリーンショット:ルックアップフィールドの読み込みイメージ

  • ファイルには、アプリのルックアップフィールドの設定で「コピー元のフィールド」に指定されているフィールドの値を記載してください。
    例:「従業員名」フィールドに値を読み込みたい場合、フィールドの設定で「コピー元のフィールド」に指定されている「氏名」フィールド(別アプリ)の値を記載します。
  • アプリのルックアップフィールドの設定で、「ほかのフィールドのコピー」に指定されているフィールドは、ファイルを読み込んだ後に再取得されます。そのため、ファイルに値を記載する必要はありません。

レコード番号

スクリーンショット:レコード番号の読み込みイメージ

  • レコード番号を「一括更新のキー」に指定する場合は、更新したいレコードのレコード番号を記載してください。
  • 新しいレコードとして登録したいデータの行では、レコード番号は空にしてください。
  • アプリにアプリコードを設定している場合は、アプリコードを含めずに、レコード番号だけを記載してください。
    アプリコードを設定する

カテゴリー

スクリーンショット:カテゴリーの読み込みイメージ

  • 選択したいカテゴリー名を記載してください。
  • 複数のカテゴリーを選択したい場合は、カテゴリー名を改行区切りで記載してください。
    • Excelなどでファイルを編集する場合は、1つのセル内に、カテゴリー名を改行区切りで記載してください。
    • テキストエディターでCSVファイルを編集する場合は、1つのカラムの中で、カテゴリー名を改行区切りで記載してください。

テーブル

スクリーンショット:テーブルの読み込みイメージ

  • テーブル内のフィールドごとに列を分けてください。
  • 値は、テーブルの行数にあわせて1行~複数行で記載してください。
  • ファイルの先頭列は、次のように記載してください。
    • 先頭行に「レコードの開始行」と記載してください。
    • 各レコードのデータの開始行にアスタリスク「*」を記載し、それ以外の行は空にしてください。「*」の行から次の「*」の前の行までの値が、1レコードとして読み込まれます。
  • レコードを更新する際に、すでにレコード内にあるテーブルに行を追加したい場合は、ファイルで行を追加して、テーブル内のフィールドに登録するデータを記載してください。
    追加した行がレコードのデータの開始行でなければ、先頭列「レコードの開始行」は空にしてください。
  • 登録済みレコードのテーブルを更新する場合は、変更しないフィールドがあっても、ファイルには、該当テーブル内の全フィールドのデータを記載してください。ただし、再計算・再取得されるフィールドのデータは記載不要です。

作成者・更新者

スクリーンショット:作成者フィールドの読み込みイメージ

  • ユーザーのログイン名を1つだけ記載してください。

  • 作成者/更新者フィールドの値は、レコードを新規登録する場合のみ読み込み可能です。すでに登録されているレコードの作成者/更新者の値をファイルに記載しても、アプリの作成者/更新者フィールドの値は更新されません。

  • 次のような値やユーザーは使用できません。

    • ログイン名ではない値
    • 複数のユーザー
    • 存在しないユーザー
    • 停止・削除されているユーザー
    • kintoneを利用していないユーザー
    • 閲覧権限のない組織のユーザー
    • ゲストスペース内のアプリの場合、そのスペースに参加していないゲストユーザー

作成日時・更新日時

スクリーンショット:作成日時フィールドの読み込みイメージ

  • Excelファイルでは、Excelで日時と認識されるすべての形式で記載できます。
  • CSVファイルでは、日付に続けて、半角スペースを空けて時刻を記載してください。
    例:「2022/1/12 11:26」
  • 作成日時/更新日時フィールドの値は、レコードを新規登録する場合のみ読み込み可能です。すでに登録されているレコードの作成日時/更新日時の値を記載しても、アプリの作成日時/更新日時フィールドの値は更新されません。
  • ファイルを読み込む時点より過去の日時を記載してください。
  • 秒を記載しても読み込まれません。
  • 時刻を省略すると、アプリに読み込んだ際に0時0分に変換されます。
    例:「2014/01/11」は、「2014/01/11 00:00」に変換されます。
  • CSV/TXT/TSVファイルにタイムゾーンを含めて記載した場合、ファイル読み込み画面でタイムゾーンを設定しても、その設定は無視されます。
  • CSVファイルでは、次のいずれかの形式で記載してください。
    • YYYY-MM-DD HH24:NN
      例:「2022-12-20 23:20」
    • YYYY-MM-DDTHH24:NN
      例:「2022-12-20T23:20」
    • YYYY-MM-DDTHH24:NNZ
      例:「2022-12-20T23:20Z」
    • YYYYMMDDHH24NN
      例:「202212202320」
    • YYYY/MM/DD HH12:NN AM/PM
      例:「2022/12/20 11:20 PM」
    • YYYY/MM/DD HH24:NN
      例:「2022/12/20 23:20」
    • MM/DD/YYYY HH12:NN AM/PM
      例:「12/20/2022 11:20 PM」
    • MM/DD/YYYY HH24:NN
      例:「12/20/2022 23:20」
    • DD/MM/YYYY HH12:NN AM/PM
      例:「20/12/2022 11:20 PM」
    • DD/MM/YYYY HH24:NN
      例:「20/12/2022 23:20」

エラーが表示されてファイルが読み込めないときは

次のページを参照して、ファイル内のエラーを解消してからファイルを読み込んでください。
レコードの一括登録/更新に失敗した場合

各フィールドの記載形式のサンプルファイル

参考として、各フィールドの記載形式のサンプルファイルを用意しています。各フィールドの記載形式を確認したい場合は、次の全フィールドのサンプルファイルをダウンロードしてください。
sample_all_fields_app.csv