演算子と関数の使用例
このページでは、演算子と関数を使った使用例を説明します。
計算式で利用できる演算子と関数の詳細は「演算子と関数の一覧」を参照してください。
演算子と関数の使用方法
演算子/関数 | 計算式の例 | 計算結果の例 |
---|---|---|
+ | 3+2 | 5 |
- | 3-2 | 1 |
* | 3*2 | 6 |
/ | 3/2 | 1.5 |
^ | 3^2 | 9 |
& | 佐藤&昇 | 佐藤昇 |
= | IF(A=100,B,C) | Aに100、Bに10、Cに5を入れた場合:10 |
!= | IF(A!=100,B,C) | Aに100、Bに10、Cに5を入れた場合:5 |
<> | IF(A<>100,B,C) | Aに100、Bに10、Cに5を入れた場合:5 |
< | IF(A<100,B,C) | Aに100、Bに10、Cに5を入れた場合:5 |
<= | IF(A<=100,B,C) | Aに100、Bに10、Cに5を入れた場合:10 |
> | IF(A>100,B,C) | Aに100、Bに10、Cに5を入れた場合:5 |
>= | IF(A>=100,B,C) | Aに100、Bに10、Cに5を入れた場合:10 |
SUM | SUM(1, 2, 3) | 6 |
YEN | YEN(1100.5, 0) | \1,101 |
DATE_FORMAT | DATE_FORMAT(1522972800, "YYYY年M月d日", "system") | 2018年4月6日 |
IF | IF(A<100,B,C) | Aの値が90の場合は結果がB、Aの値が110の場合は結果がC |
AND | IF(AND(A>10,B>=10),"1","0") | AとBの値が10の場合:0 |
OR | IF(OR(A>10,B>=10),"1","0") | AとBの値が10の場合:1 |
NOT | IF(NOT(A>10),"1","0") | Aの値が10の場合:1 |
CONTAINS | IF(CONTAINS(出勤曜日, "日曜日"), "日曜出勤あり", "日曜出勤なし") | 日曜日にチェックがある場合は「日曜出勤あり」、チェックがない場合は「日曜出勤なし」 |
ROUND | ROUND(A * 1.1) | Aの値が8,875の場合:9,763 |
ROUNDDOWN | ROUNDDOWN(A * 1.1) | Aの値が8,875の場合:9,762 |
ROUNDUP | ROUNDUP(A * 1.1) | Aの値が8,875の場合:9,763 |
数値の計算
「計算」フィールド、または「文字列(1行)」フィールドを使用して、数値の計算を行います。
「フィールドA」は、フィールドコードが「フィールドA」であるフィールドの値を表し、「フィールドB」は、フィールドコードが「フィールドB」であるフィールドの値を表します。
和を計算:フィールドA + フィールドB フィールドAが「1」、フィールドBが「2」の場合、計算結果は「3」となります。 |
( )を使った計算:(フィールドA - 1000) * 2 フィールドAが「1,500」の場合、計算結果は「1,000」となります。 |
* と + の組み合わせ:フィールドA*5 + フィールドB*10 フィールドAが「20」、フィールドBが「10」の場合、計算結果は「200」となります。 |
テーブルの合計
フォームに次のようなテーブルがあるとします。
商品名 | 単価 | 個数 | 小計 |
---|---|---|---|
USBメモリー | 1,500 | 1 | 1,500 |
ボールペン | 70 | 5 | 350 |
LANケーブル | 350 | 2 | 700 |
モジュールタップ | 150 | 1 | 150 |
A5ノート | 50 | 10 | 500 |
(合計を計算) |
「小計」フィールドのフィールドコードが「フィールドA」の場合、次の式で、小計の合計を計算できます。なお、単価や個数に空欄がある場合でも計算が可能です。
計算式:SUM(フィールドA) 計算結果は「3,200」になります。 |
詳細は「テーブル内のフィールドを計算する」で説明しています。
日付・時間の計算
「計算」フィールドを使用して、次の計算ができます。
- 日時の差分の計算
- 日時と時間の足し算、および引き算
計算式には、時間を秒単位で入力します。たとえば、1時間は「3600」、または「60*60*1」のように入力します。1日であれば、「24*60*60*1」のように入力します。
秒単位で計算:フィールドA + (60 * 60 * 1) フィールドAが「2014-01-01 09:00」の場合、計算結果は「2014-01-01 10:00」になります。 フィールドの表示形式を「日時(例:2012-08-06 2:03)」に設定している場合の計算結果です。 |
表示形式を時間で設定:フィールドA - フィールドB フィールドAが「2014-01-01 09:00」、フィールドBが「2014-01-01 08:00」の場合、計算結果は「1時間0分」になります。 フィールドの表示形式を「時間(例:26時間3分)」に設定している場合の計算結果です。 |
詳細は「日付、時刻、日時の計算」で説明しています。
文字列の操作
「文字列(1行)」フィールドを使用して、文字列の結合やYEN関数の表示を行います。
ほかのフィールドの値を表示:フィールドA フィールドAが「佐藤」の場合、計算結果は「佐藤」になります。 |
文字列の結合:フィールドA & " " & フィールドB フィールドAが「佐藤」、フィールドBが「昇」の場合、計算結果は「佐藤 昇」になります。 |
YEN関数の利用例:YEN(フィールドA * 1.1, 0) フィールドAが「8,875」の場合、計算結果は「¥9,763」になります。 「8,875 × 1.1 = 9762.5」を四捨五入した値です。 |
詳細は「[&演算子]文字や数値の結合」で説明しています。
参考:未入力フィールドの計算
未入力フィールドは「0」や空文字列として計算されます。
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未入力の数値型のフィールドは、「0」とみなされます。ただし、「&」演算子では「""」(空の文字列)とみなされます。
-
未入力の文字列型のフィールドは、「""」(空の文字列)とみなされます。
-
IF関数では、「数値フィールド=0」と指定すると、数値フィールドに「0」が入力されているときだけではなく、数値フィールドが未入力のときも真になります。
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「数値フィールド=""」と指定すると、「未入力かどうか」という判定になります。「0」が入力されているときは偽、未入力のときは真、となります。
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「0」を表示する代わりに「何も表示しない(空欄)」とする方法
計算結果を「""」としてください。- 例:IF(個数=0, "", 単価*個数)
個数が0のときは、0と表示せずに空欄になります。個数が0ではないときは、掛け算した金額を表示します。
- 例:IF(個数=0, "", 単価*個数)
参考:数値と計算の値
「数値」フィールドと「計算」フィールドの値は、桁数に応じて丸められる場合があります。丸められる桁数や丸めの方式は、設定で変更可能です。
詳細は次のページを参照してください。
四捨五入、切り捨て、切り上げするときの設定の使い分け
数値の有効桁数と丸めかたを設定する