演算子と関数の使用例

記事番号:040503

このページでは、演算子と関数を使った使用例を説明します。
計算式で利用できる演算子と関数の詳細は「演算子と関数の一覧」を参照してください。

演算子と関数の使用方法

演算子/関数 計算式の例 計算結果の例
+ 3+2 5
- 3-2 1
* 3*2 6
/ 3/2 1.5
^ 3^2 9
& 佐藤&昇 佐藤昇
= IF(A=100,B,C) Aに100、Bに10、Cに5を入れた場合:10
!= IF(A!=100,B,C) Aに100、Bに10、Cに5を入れた場合:5
<> IF(A<>100,B,C) Aに100、Bに10、Cに5を入れた場合:5
< IF(A<100,B,C) Aに100、Bに10、Cに5を入れた場合:5
<= IF(A<=100,B,C) Aに100、Bに10、Cに5を入れた場合:10
> IF(A>100,B,C) Aに100、Bに10、Cに5を入れた場合:5
>= IF(A>=100,B,C) Aに100、Bに10、Cに5を入れた場合:10
SUM SUM(1, 2, 3) 6
YEN YEN(1100.5, 0) \1,101
DATE_FORMAT DATE_FORMAT(1522972800, "YYYY年M月d日", "system") 2018年4月6日
IF IF(A<100,B,C) Aの値が90の場合は結果がB、Aの値が110の場合は結果がC
AND IF(AND(A>10,B>=10),"1","0") AとBの値が10の場合:0
OR IF(OR(A>10,B>=10),"1","0") AとBの値が10の場合:1
NOT IF(NOT(A>10),"1","0") Aの値が10の場合:1
CONTAINS IF(CONTAINS(出勤曜日, "日曜日"), "日曜出勤あり", "日曜出勤なし") 日曜日にチェックがある場合は「日曜出勤あり」、チェックがない場合は「日曜出勤なし」
ROUND ROUND(A * 1.1) Aの値が8,875の場合:9,763
ROUNDDOWN ROUNDDOWN(A * 1.1) Aの値が8,875の場合:9,762
ROUNDUP ROUNDUP(A * 1.1) Aの値が8,875の場合:9,763

数値の計算

「計算」フィールド、または「文字列(1行)」フィールドを使用して、数値の計算を行います。
「フィールドA」は、フィールドコードが「フィールドA」であるフィールドの値を表し、「フィールドB」は、フィールドコードが「フィールドB」であるフィールドの値を表します。

和を計算:フィールドA + フィールドB

フィールドAが「1」、フィールドBが「2」の場合、計算結果は「3」となります。
( )を使った計算:(フィールドA - 1000) * 2

フィールドAが「1,500」の場合、計算結果は「1,000」となります。
* と + の組み合わせ:フィールドA*5 + フィールドB*10

フィールドAが「20」、フィールドBが「10」の場合、計算結果は「200」となります。

テーブルの合計

フォームに次のようなテーブルがあるとします。

商品名 単価 個数 小計
USBメモリー 1,500 1 1,500
ボールペン 70 5 350
LANケーブル 350 2 700
モジュールタップ 150 1 150
A5ノート 50 10 500
      (合計を計算)

「小計」フィールドのフィールドコードが「フィールドA」の場合、次の式で、小計の合計を計算できます。なお、単価や個数に空欄がある場合でも計算が可能です。

計算式:SUM(フィールドA)

計算結果は「3,200」になります。

詳細は「テーブル内のフィールドを計算する」で説明しています。

日付・時間の計算

「計算」フィールドを使用して、次の計算ができます。

  • 日時の差分の計算
  • 日時と時間の足し算、および引き算

計算式には、時間を秒単位で入力します。たとえば、1時間は「3600」、または「60*60*1」のように入力します。1日であれば、「24*60*60*1」のように入力します。

秒単位で計算:フィールドA + (60 * 60 * 1)

フィールドAが「2014-01-01 09:00」の場合、計算結果は「2014-01-01 10:00」になります。
フィールドの表示形式を「日時(例:2012-08-06 2:03)」に設定している場合の計算結果です。
表示形式を時間で設定:フィールドA - フィールドB

フィールドAが「2014-01-01 09:00」、フィールドBが「2014-01-01 08:00」の場合、計算結果は「1時間0分」になります。
フィールドの表示形式を「時間(例:26時間3分)」に設定している場合の計算結果です。

詳細は「日付、時刻、日時の計算」で説明しています。

文字列の操作

「文字列(1行)」フィールドを使用して、文字列の結合やYEN関数の表示を行います。

ほかのフィールドの値を表示:フィールドA

フィールドAが「佐藤」の場合、計算結果は「佐藤」になります。
文字列の結合:フィールドA & " " & フィールドB

フィールドAが「佐藤」、フィールドBが「昇」の場合、計算結果は「佐藤 昇」になります。
YEN関数の利用例:YEN(フィールドA * 1.1, 0)

フィールドAが「8,875」の場合、計算結果は「¥9,763」になります。
「8,875 × 1.1 = 9762.5」を四捨五入した値です。

詳細は「[&演算子]文字や数値の結合」で説明しています。

参考:未入力フィールドの計算

未入力フィールドは「0」や空文字列として計算されます。

  • 未入力の数値型のフィールドは、「0」とみなされます。ただし、「&」演算子では「""」(空の文字列)とみなされます。

  • 未入力の文字列型のフィールドは、「""」(空の文字列)とみなされます。

  • IF関数では、「数値フィールド=0」と指定すると、数値フィールドに「0」が入力されているときだけではなく、数値フィールドが未入力のときも真になります。

  • 「数値フィールド=""」と指定すると、「未入力かどうか」という判定になります。「0」が入力されているときは偽、未入力のときは真、となります。

  • 「0」を表示する代わりに「何も表示しない(空欄)」とする方法
    計算結果を「""」としてください。

    • 例:IF(個数=0, "", 単価*個数)
      個数が0のときは、0と表示せずに空欄になります。個数が0ではないときは、掛け算した金額を表示します。

参考:数値と計算の値

「数値」フィールドと「計算」フィールドの値は、桁数に応じて丸められる場合があります。丸められる桁数や丸めの方式は、設定で変更可能です。
詳細は次のページを参照してください。
四捨五入、切り捨て、切り上げするときの設定の使い分け
数値の有効桁数と丸めかたを設定する