アプリの所属するスペースを変更する

記事番号:040492

登録済みのレコードやアプリの設定内容など、アプリの各種データを維持したまま、アプリの所属するスペースを変更できます。具体的には、次の操作が可能です。

  • アプリの所属するスペースを別のスペースに変更する
  • アプリのスペースへの所属を解除する
  • スペースに所属していないアプリをスペースに所属させる

活用シーンの例:

  • 「試験運用中のアプリを配置するスペース」と「本番運用中のアプリを配置するスペース」を作成したうえで、アプリの運用状況の変化に応じてアプリの所属するスペースを変更する
  • スペースの活用方針の変化に応じて、スペース内アプリの所属するスペースを変更する
  • あらかじめ作成済みの、スペースに所属していないアプリを、関連する部署やプロジェクトのスペースに所属させて分類する

ここでは、アプリの所属するスペースを変更できるユーザーの条件や、注意事項、操作手順などを説明します。

アプリの所属するスペースを変更できるユーザー

アプリの所属するスペースを変更できるのは、次の条件を満たすユーザーのみです。

  • 該当アプリの管理権限がある

  • Publicアプリグループに所属するアプリを作成する権限がある
    具体的には、以下の権限が必要です。

  • スペース内アプリの所属スペースを変更する場合、現在アプリが所属しているスペースの管理者である

所属の変更先として指定できないスペース

以下のスペースは、所属の変更先として指定できません。

  • ゲストスペース
  • 自分が参加していない非公開スペース
  • 自分が管理者ではない、かつ、スペースの設定で「アプリ作成できるユーザーをスペースの管理者に限定する」が有効になっているスペース

また、システム管理者によって、「利用する機能の選択」の「スペースに所属しないアプリの作成を許可する」が無効に設定されている場合は、アプリのスペースへの所属を解除することはできません。

注意事項

アプリの所属するスペースを変更する際は、以下の注意事項があります。
事前に注意事項を確認したうえで、アプリの所属するスペースを変更してください。

  • 所属するスペースの変更を実行すると、スペース内検索の結果の更新処理(どのスペース内検索の結果に表示されるかを更新する処理)が行われます。所属するスペースの変更がスペース内検索の結果に反映されるまで時間がかかる場合があることに注意してください。
  • 所属するスペースの変更と、検索結果の更新処理を伴うその他の操作(ファイル読み込みなど)とが重なると、それぞれの変更内容が検索結果に反映されるまでの互いの処理時間が、通常より延びる場合があります。連続しての実行に注意してください。

手順

アプリの所属するスペースを変更する手順は次のとおりです。

  1. アプリの設定画面を開きます。
    アプリの設定画面を開く

  2. 「設定」タブを開き、[アプリの所属するスペースを変更]をクリックします。
    ボタンが表示されない、またはクリックできない場合は、「Q&A/トラブルシューティング」を参考に対処してください。

  3. 変更先のスペース名を検索して選択します。
    スペースへの所属を解除したい場合は、[スペースへの所属を解除]のラジオボタンをクリックします。

  4. [変更]をクリックします。

  5. 画面に表示される注意事項を確認します。注意事項は次のとおりです。

    • [確認して実行]をクリックすると、アプリの更新操作なしに実行が開始されます。
    • 所属するスペースの変更を実行すると、スペース内検索の結果の更新処理(どのスペース内検索の結果に表示されるかを更新する処理)が行われます。所属するスペースの変更がスペース内検索の結果に反映されるまで時間がかかる場合があることに注意してください。
    • 所属するスペースの変更と、検索結果の更新処理を伴うその他の操作(ファイル読み込みなど)とが重なると、それぞれの変更内容が検索結果に反映されるまでの互いの処理時間が、通常より延びる場合があります。連続しての実行に注意してください。
  6. [確認して実行]をクリックします。
    アプリの更新操作なしに、アプリの所属するスペースが変更されます。

アプリの所属するスペースの変更以外にも設定を変更した場合は、設定変更の完了後に[アプリを更新](もしくは[アプリを公開])をクリックしてください。

Q&A/トラブルシューティング

「アプリの所属するスペースを変更する機能」に関するQ&A/トラブルシューティングです。

  • アプリの設定画面に[アプリの所属するスペースを変更]が表示されません。
    スペース機能が無効になっている可能性があります。システム管理者がスペース機能を無効にしている場合、アプリの所属するスペースを変更することはできません。

  • アプリの設定画面の[アプリの所属するスペースを変更]がグレー表示されてクリックできません。
    [アプリの所属するスペースを変更]にカーソルを合わせると、クリックできない理由を説明するメッセージが表示されます。メッセージの内容や以下の表を参考に、対処してください。

    原因 詳細/対処方法
    ユーザーに「アプリの作成」権限がない システム管理者が、ユーザーに「アプリの作成」権限を付与する必要があります。
    設定は、kintoneシステム管理の「アクセス権」画面で行います。手順の詳細は、「アプリの作成権限を変更する」で説明しています。
    ユーザーにPublicアプリグループの「アプリの作成」権限および「アプリの管理/使用/削除」権限がない システム管理者が、ユーザーにPublicアプリグループの「アプリの作成」権限および「アプリの管理/使用/削除」権限を付与する必要があります。
    設定は、kintoneシステム管理の「アプリグループ」画面で行います。手順の詳細は、「アプリグループにアクセス権を設定する」で説明しています。
    (スペース内アプリの所属スペースを変更する場合)現在所属しているスペースの管理者でない スペースの管理者が、ユーザーをスペースの管理者に追加する必要があります。
    設定は、スペースの「メンバーを管理」画面で行います。手順の詳細は、「スペースのメンバーを追加/削除する」で説明しています。
    Publicアプリグループ以外のアプリグループに所属するアプリを開いている アプリの管理者が、アプリグループをPublicアプリグループに変更する必要があります。
    設定は、アプリの設定画面の「アクセス権」から行います。手順の詳細は、「所属するアプリグループを変更する」で説明しています。
    ゲストスペースに所属するアプリを開いている ゲストスペースに所属するアプリでは、所属スペースを変更できません。
  • アプリの所属するスペースが変更されたことを、監査ログで確認できますか?
    アプリの所属するスペースが変更された場合、モジュール「App management」、アクション名「App move started」という内容で監査ログが出力されます。[ i ]アイコンをクリックすると、変更日時や変更前/変更先のスペース名など、詳細を確認できます。
    監査ログの確認方法は、「kintoneの監査ログの確認方法」で説明しています。

  • アプリの所属するスペースを変更したあと、スペース内検索の結果に期待するデータが表示されなくなってしまいました。
    所属するスペースの変更がスペース内検索の結果に反映されるまでに時間がかかっている可能性があります。しばらく時間をおいて再度検索し、期待する検索結果が表示されるかどうか確認してください。